夏のおひつ。めしかご(飯籠)


最近うちにきた古物。 おひつ(櫃)は、飯びつの丁寧語。夏に使う竹で編んだものをめしかご(飯籠)と言う。夏場ご飯が腐らないように、朝炊いたご飯を入れておく。私が子供の頃、母は敷き布(お赤飯を蒸すとき使う編み目の布)を敷いてからご飯を入れてたからこのかごもそうするんじゃないだろうか。竹の損傷も無くてつやつやしている。最近はご飯を一度にたくさん炊く事も無くなったけれど、お赤飯を蒸したら、これが一番良いのかもしれない。お赤飯入れたら美しいだろうな。こんな記述を見つけた。

「釜で炊き上げたご飯をお櫃に入れて保存するのは,炊き上がったご飯を直接つぎ分けることが行儀の悪いこととされたためであり,檜〈ひのき〉や椹〈さわら〉で作られているお櫃の木肌に蒸気を吸い取らせて,水分がこもらせずにおいしく保存するためでもりました。』

ところで、この飯籠が乗っているテーブル、台がたためる引き出し付きのもの。京都で一緒に暮らしていた友人から譲り受けた。 ふみちゃん おぼえているかね?。譲り受けた頃からでも10年以上。物持ちのいい彼女がもし京都に来た頃から使っていたらば、その前に16年。通算26年。これもなかなかの古物だ。