農具〜藁むしろの織り機の足


玄関に花を生けたのだけど、不安定な花器の止めに丁度いい木の道具を見つけた。しかも荒削りな木の肌が、安物の木の台を隠してくれた。二股に割れた木で作られた道具は、藁を織るための道具だそうだ。穴に横棒を通して、別に有る駒に付けた糸を交差させて「藁むしろ」を織っていく。畳屋の孫としては気になる道具だ。いつか自分で織ってみたいと、古道具屋から買っておいたのだが、田んぼを作っていないので藁もなかなか入手できない。(最近は稲の収穫の際に刻んでしまう)骨董ブームで、古道具を何でもかんでも飾り物に利用するのは気持ちが悪くなる事しばしばだが、そうならないための私だけの小さなこだわりは、「道具の機能を生かすこと」だ。いや、ほんのたわいもない事なのだけど。